カワハギの一夜干しを製造しました(カワハギ一夜干し その2)
2008.10.25
今年の秋は安定してカワハギが入荷しているようなので、
カネイシでは「カワハギの一夜干し」を製造しました。
今回入荷したのは「ウマヅラハギ」であります
昨年は御贔屓を頂いているお客様から「カワハギの一夜干しはないのか?」といった
問合せを頂きながらも価格的には、とても「干物」向けの相場ではありませんでした
この後、冬の鍋需要で品薄になるので、仕入れるタイミングは今であります。
「カワハギ」その名前の由来は「皮を剥いで調理する」ことにあります。
入荷したカワハギの頭を落とし、ワタを取り除いてから手作業で皮を剥ぎます。
このカワハギの皮。軍手をして剥ぎ取るのですが、尾びれ方向に皮の突起が向いて
いるため、コツを得ないと軍手にカワハギの皮が絡まってしまいます。
手作業でカワハギの皮を剥いだ後、きれいに洗浄し、小木港沖で取水される
「海洋深層水」に漬け込みます。その後「冷風乾燥機」で乾燥し、カワハギの
水分を飛ばします。
「干物」は昔から存在する製法の一つですが、干物にする科学的な根拠は
確かにあると言えます。
カワハギは加工の段階では、独特の匂いを放ち、その磯独特の匂いは
好みの分かれる部分かもしれません。
しかし、工程を重ね、きれいに洗浄したカワハギを乾燥させると、当初の臭みは
ほとんど気にならなくなってきます
(但し、仕上がり後のカワハギにも若干の磯の香りは残ります)
こうして仕上がった「カワハギの一夜干し」。
食べるシチュエーションを頭に描けば…
「日本酒片手に一人用の七輪なんかにゆったりと炙り、気の向くままに
箸で解しながら深け行く秋の夜を楽しむ…」
なんていう情景が思い浮かびますが
おかずの逸品としても使えるかと思います
(但し、大きさは大小がございます。1袋150グラムで尾数は不定款です)