小木イカ ブランド化に成功した小木イカの拠点、 小木港の景色(冬から春編)
2009.01.16
「小木イカ」能登半島にある港町、小木港の基幹産業です。
小木イカを産出する小さな港。小木港の景色をご紹介いたします。
「台風の影響の少ない年は大雪になる」地元ではこのようなジンクスがありますが
今年はそれが大当たり。寒い日々が今現在続いております。
そういう時程、春が待ち遠しいものですね。
今回は以前撮影した画像を紹介しながら、小木イカの生産拠点である
小木港界隈を紹介しましょう(冬から春にかけて)
能登半島は日本海の中心付近に突き出た地形であるため、冬場の日本海側の気候である
「雲が切れないどんよりした天気」が、ずっと続きます。
そんな寒い季節にやっと変化が見られ始めるのは3月
春の訪れは長い冬を乗り越えてきた分、喜びも一入です
穏やかになってきた富山湾越しに見える立山連峰の景色は、峰々に白銀をたたえ
絶景ともいえる景色を小木港から望むことができます。
自然の景色は季節の変わり目を教えてくれるもの。このとき撮影した画像は
まさに冬の終わり。昨年の3月頃に撮影したものです
能登半島で桜が咲く季節は、その年毎に異なりますが、
平年では4月の前半、ちょうど入学式の頃に桜が咲きます。
小木港に隣接する九十九湾(つくもわん)には、幾つかの桜の見所があります。
奈古浦(なごうら)と呼ばれる入り江の高台に群生するソメイヨシノは枝ぶりもよく
満開の桜が入江を彩る景色は個人的にとても気に入っております。
春本番になり一年で最も過ごしやすい5月の連休の頃に小木港では
全国的にも珍しい奇祭「小木伴旗祭り」が開催されます。
この祭りはその昔、北国平定に向かう大国主命(おおくにぬしのみこと)が
能登半島で嵐にあった際、水先案内を務めた小木の御船神社の祭神である
猿田比古命(さるたひこのみこと)らが、神旗を立てて祈り、
航海の安全と戦勝を祈願したことが始まりとされています。
小木イカを追う小木港のイカ釣り船団は基本的に漁期は6月から12月の半年間、
この頃になると小木のイカ釣り漁船は6月の出漁に備えて船の整備に余念がありません
そして
春から初夏に移り変わろうとする6月の吉日
大漁旗をなびかせて小木のイカ釣り船団は日本海の漁場へ一斉に出漁します
一航海あたりの、おおよその漁期は20日~1ヶ月。
半年間かけて日本海の漁場で操業し、「小木イカ」と呼ばれる鮮度のいい船凍イカを
洋上で生産します。
ざっと冬から春にかけての小木港の景色を紹介しましたが…
冬は確かに食べ物が美味しくていい季節なのですが、
こうやって紹介すると、
個人的には春先の穏やかな季節が好きかな…