ANA全日空国際線機内誌「WingSpan」の取材
2010.12.19
ANA全日空の国際線に常備されている機内誌「WingSpan」に
掲載するため、カネイシの「いしり」の取材を受けました。
「WingSpan」は全日空国際線の機内に常備されている英語(中国語)誌で、
国内線にも常備されている「翼の王国」とともに国際線に搭乗する乗客に
広く読まれている機内誌です。
今回イギリス人ジャーナリストでフォトグラファーのTony McNicol
(トニー・マクニコル)氏がカネイシに来社、カネイシの「いしり」
をはじめ、「いしり」が造られる地域の文化事情等を含めて取材に
応じました。
Tony McNicol氏は日本に滞在して10年とのことですが、とても日本語が上手で
英語が全くダメな私でもストレスなく対談することができました。
また、日本の文化事情を自身のブログ「Tony McNicol.com」でもリポートし
日本の文化を美しい画像を交えながら発信しています。
私自身、通訳を介しての外国人の方からの取材は何度か受けたことが
ありましたが、今回のように外国人ジャーナリストの方から直接取材を
受けることは初めてでありました。
なので私もTonyさんに興味深々なところがあり、質問を受けて逆に質問
を返すような場面もありました。例えば、この能登町において文化的な
名勝、ツーリズムは何かありますか?と質問され、外国人の目線から
こういった地域のどのような点に魅力を感じるのか?といった質問を
彼にぶつけたりしました。
振り返れば当たり前ですがそのやりとりが私にとってはとても新鮮で
面白いものでした。
Tony氏「イギリス人の場合、全てではありませんが日本に来日して
求めるものは物質的興味ではなくて、文化的な興味です。自国がルーツの
ブランド品なんかをわざわざ日本で買い求める理由はありません。それよりも
今回の「いしり」のようにその地域の文化から生まれる他にはないモノに
私たちは大変興味を惹かれます。」
なるほど・・・
今現在能登では過疎化と少子高齢化が深刻な問題となっており、
都市部のように物質的な充足感は満たされていない地域ではありますが
外国人の方からすれば、そのようなことよりも脈々と積み重ねられる
地域の歴史を辿り、その地域の文化がどのようにして「いしり」のような
特産品を生んだかというルーツを訪ねることに、彼ら外国人が
日本を訪問するツーリズムの本質があることを理解できました。
因みに今回の取材内容は来年2月~3月頃の全日空国際線の機内誌
「WingSpan」に紹介されるそうです。
掲載されたら、追ってこのブログで紹介いたします。
(上のWingSpanの表紙は紹介用に掲載したもので、その表紙の号に掲載はされておりません)