能登の魚醤「いしり」成分の特徴
2007.09.14
能登を代表する発酵食品「いしり」には驚くべき成分が含まれております。
カネイシではいしりを自社製造しております。
最近、にわかに注目されてきている「いしり」。それには話題性だけではなく内容成分にも
調味料としてのずば抜けた特性が明らかになってきました。
石川県工業試験場、食品化学研究室で長年「いしり」について研究してみえる道畠氏の
研究内容によれば、いしり(いかいしり)には、旨みを構成する成分である「総遊離アミノ酸」が
多く含まれており、特にそれらを組成する成分の中でも酸味が出る成分である
「アスパラギン」や、甘み成分である「グリシン」血圧降下作用がある「タウリン」などが
非常に多く含まれていることが明らかになっております。
また、抗酸化性を裏付ける「DPPHラジカル消去能」も、いかいしりは
全体的に高い数値を示しており、
いしり自体に高い抗酸化作用があることを裏付けております。
このように「いしり」には話題性だけでなく、その「機能性」にも特徴が見受けられる
発酵食品です。
昔ながらの製法で造っている「いしり」の旨さには、化学的にも実証されているようです。