宇出津港にフグ揚がり始める(その1)
2008.03.07
例年よりシケる日が多かったためか、いつもより遅いタイミングで
フグが宇出津(うしつ)に揚がりはじめました。
宇出津は小木港から15分ほど走ったところにある港町です。
能登半島は、その地形から大小の港が一定の距離で点在しております。
宇出津港は小木港と並んで奥能登では大きい部類の漁港です。
「河豚(フグ)」は基本的に年間を通して取れますが、鍋物需要が増える冬場は
需給の関係で高値で取引されます。しかし冬も終わりに近づきまだ水温が低い
この時期は相場もこなれて身のひき締まったフグを確保することができます。
今回揚がったフグは下処理をして毒のある卵巣を取り除いて皮を剥いたものを
更に丹念に掃除します。
干物用の魚の場合、大きいブツもそれなりに美味しいのですが
粒が小ぶりな方が身が柔らかくとても美味しいのです。
きれいに洗浄が終わったら小木港で汲み上げられる「海洋深層水」を
たて塩にして一晩浸します。
翌日に乾燥工程に入りますが、この続きは明日のお話…