これぞ珍味「メガラス」(その1)
2008.03.09
皆さん「メガラス(めんがらす)」って
ご存知ですか? これが珍味なんです。
カネイシのある小木港は船凍スルメイカの荷揚げ基地であります。
シーズンになればたくさんの船凍イカ釣り船が連日イカを荷揚げにやってきます。
子供の頃には、この塩茹でした「メガラス」を、鍋に入ったままの状態で
箸を突っ込んで食べたものです。子供ながらに美味しかった記憶があります。
メガラスとは?
所変われば「トンビ」とか「カラス」とも呼ばれている「イカの口」の事です。
イカは(因みに蛸もよく似た構造の口を持っています)獲物を取って食べるときには
鳥の口ばしの様な爪を上下させて切り取るように食べます。その口ばしを動かすための
筋肉のかたまりを「メガラス(めんがらす)」と言います。
この「メガラス」当然イカ1パイから1個しか取る事ができません。
しかもイカが小さい場合、必然的に口ばしの大きさも小さくなるわけで、鮮度の良い
粒の大きいメガラスをまとまった数でそろえるのはなかなか難しい状況です。
カネイシでは自社でイカを加工した際に出たメガラスに加え、当社仲買部門を通じて
小木の船凍イカを供給したメーカーさんから粒が大きくて鮮度の良いメガラスを
買い戻しています。小木は昔からメガラスをよく食べる土地柄なので
人気は非常に高いのです。
メガラスの食べ方は大きく分けて2種類。
最初に述べたとおり「塩茹で」か「串焼き」で食べます。
(食べ方は次のお話で…)
ある程度数がまとまったら解凍してきれいに洗浄します。
メガラスは口の中が汚れている場合があるので念入りに洗浄します。
現状では業務用の需要が多く、その店によって用途、味加減に違いがありますので
融通が利くように800グラムと2KGの生冷凍(塩で味付けはしてありません)で用意しております
800グラムというと量的に多いと思われるかもしれませんが、用途によっては
すぐに使い切ってしまう分量だとのことです。
この「メガラス(めんがらす)」を使った料理方法を
明日の記事でご紹介しましょう…