能登の奇祭「伴旗祭り」製作始まる
2008.03.11
能登に本格的な春を告げる「伴旗祭り」
祭りの製作には約2ヶ月前から取り掛かります
能登は祭りの国
その土地その土地に数多くの祭りが実に多く点在しております。
そんな中でも毎年5月2日~3日に行われる「伴旗祭り」は能登の春に行われる
奇祭であります。
昔、北国平定に向かう大国主命(おおくにぬしのみこと)をが能登半島で暴風に
襲われた際、小木にある御船神社の猿田比古命(さるたひこのみこと)らが、
神旗を立てて祈り、航海の安全を祈願したことが始まりとされており、
石川県の無形民族文化財に2年前に指定されました。
祭りの製作は基本的に手作りです。
B4版くらいの和紙を継ぎ足し、大きな旗を作り、それに5文字の書いて
飾り付けを行いますが、この日は最初の工程として和紙を継ぎ足す
「紙継ぎ」を行いました。
併せて隣では5色の短冊大のカミを継ぎ足して長い吹流しを作る「マルバタ」作りも
行いました。
作業は町内にある体育館をコート一杯に使って行います。
(この作業は各町内ごとに1週間ずつ割り当てられます)
1週間の割り当て時間中に作った旗に字を入れ、
乾燥させて他の町内に場所を提供します。
その間は各自の町内で旗を装飾する飾りやパーツを製作しなければなりません。
昔はこの「伴旗作り」は基本的には中学生の仕事で大人は殆ど
干渉しませんでしたが、このところの過疎化で小木の子供も減少してしまい、
大人も手伝うようになってしまいました。
伝統を伝える代表的な行事である「祭り」に際しても
過疎化といった地域的な事情が影響を与えていることは非常に残念なことです。
この「伴旗作り」完成まで度々更新していきます。