休漁期のイカ釣り船
2008.03.12
カネイシのある小木港周辺は「リアス式海岸」です。隣には
大小様々な入り江が点在している風光明媚な港です。
小木港の隣の入り江一帯を「九十九湾」といい、国定公園に定められております。
この九十九湾、左右を高さ50メートルほどの山の稜線が取り囲み、
外海がどれだけ時化ていても湾内は驚くほど静かであります。
小木港に所属する船凍イカ釣り漁船は、およそ一年間の半分(6月~12月)が漁期で
残りの半年は休漁期となっております。
小木港の隣の入り江「奈古浦」では漁期を終えたイカ釣り漁船が身を寄せあうようにして
その体躯を休めております。
この「奈古浦」実は桜の名所でもあります。
もう1ヶ月ほど経つと、山の丘陵に立つ多くのソメイヨシノが一斉に咲き乱れ
湖面のような奈古浦の水面に美しく写りこみます。
この時期は船のエンジン音もしない一番静かな季節ですが、
桜が咲く頃には次の漁期を目指し、本格的な船の出漁準備が始まります。