船凍イカ 元箱とは?
2008.08.21
カネイシの主力商品の一つ「船凍イカ」
その中の「元箱」という規格について説明しましょう
カネイシで販売する船凍イカは、大きく分けて3種類ございます
船凍イカ10ハイ入り
船凍イカ15ハイ入り
そして今回紹介する、船凍イカ元箱の3種類です。
「元箱」ってどういう意味?
お買い上げになられるお客様から時々このような質問を受けるときがあります。
カネイシのある能登半島小木港は日本でも指折りの船凍イカの荷揚げ基地であります
船凍イカとは、その名の通り「船上で凍結したイカ」のことです。
小木港に所属するイカ釣り船(船凍イカ釣り船といいます)の大きさは
中型船のカテゴリに属しており、全ての船が138トン型という大きさです。
洋上で操業中は機械が自動的に釣り上げ、それを乗組員が瞬時にサイズ分けし
極めて迅速に船内の冷凍庫にて冷凍します
鮮度では「釣りたて直後の生イカ」には正直なところ太刀打ちできませんが
この船凍イカは釣った直後に冷凍をかけ、販売に至るまで一貫して
冷凍流通しているため、解凍していない船凍イカのほうが
釣ってから様々な流通経路を経て店頭に並んだ生イカより
場合によっては鮮度的に勝っているかもしれません
小木の船凍イカの鮮度を証明する画像をお見せしましょう
この画像のイカをよく見ると、表面が赤茶色に粒粒になっております。
イカはご存知の通り、外敵から身を守るために体の色を巧みに変えます。
スルメイカを釣った直後に御覧になった方は分かると思いますが
釣った直後のスルメイカは、そのショックからか、カモフラージュの際に
変化させる体の色素を激しく点滅させます。
その最中に凍結してしまっているのがこの画像から見て取れます。
…話は元に戻り、何故「元箱」と呼ぶかというと
船上で凍結したイカは、その用途によって冷凍パンにまとめて凍結した
「ブロック」と、イカ1パイずつ個別に凍結した「IQF」に大別されます
ブロック、IQFともに1ケースあたりの規格は8KG
その8KGの中の尾数によってサイズ分けされます
出来上がったブロックが裸でそのままの状態であるのに対し
IQFはバラ凍結のため、箱に収める必要があります。
船上で箱詰めされたIQF(バラ凍結)を「元箱」と呼んでおります
大変長くなってしまいましたが、これが「船凍イカ元箱」の意味です
カネイシの販売する「船凍イカ」は上記の元箱をはじめ
それを小分けして10ハイ入り、15ハイ入りとしても販売いたしております
8KGで26~30ハイ入りと、ボリュームとしてはかなり大きくなりますが
実は3種類の中で、この「元箱」が一番人気です。
もともと冷凍状態なので保存が利き、加えて使い勝手がいいので
グループ買いをされるお客様も多くいらっしゃいます。
小木で船凍イカの買参権を持つカネイシが厳選した船凍イカ
様々な料理に応用でき、鮮度が高いため刺身にも充分に使えます。
カネイシの人気商品であります。
(ご注意)
船凍イカはサイズがいろいろありますが、カネイシでは在庫の関係上、
基本的に1種類~2種類のサイズを販売しております
サイズ的には最も捌きやすいサイズの26~30の扱いが多いのですが
相場の関係で扱うサイズが前後する場合がございます。