花冷えの桜
2010.04.15
ここ数年の温暖傾向から一転。
14年ぶりともいわれている平年より気温の低い状況のため、
能登での桜の開花は例年より大幅に遅れています。
カネイシの「いしり」や「サバの糠漬」を熟成させる貯蔵施設は、
風光明媚な九十九湾に面しており、一帯には桜の大木が植えられております。
入江が入り込んでいる地形のために海水温の影響を受けやすいのも
カネイシのある小木港、九十九湾界隈の特徴でもあります。
通常、冬場であれば気温よりも海水温が高い影響によって、豪雪地帯である
能登半島においても比較的積雪は少ないのですが、この間の冬の場合は
殆ど関係なし。容赦なく小木界隈にも雪が積もりました。
その、長かった今回の冬が終わりに近づき、メディアもこのところの低温傾向を
異常だと報じ始めた頃、興味深いニュースがやっておりました。
「このところの低温傾向の原因は、北極振動による周期的な寒波の到来と、
日本近海における海流の流れが通常より蛇行していることが原因」と言っていました。
確かに、今思えば、この低温傾向は今回の冬以前、昨年の夏くらいから兆候は
みられていたようで、昨年の夏の小木周辺の海も冷たかったように思いました。
大変前置きが長くなりましたが、何を言いたいかと申しますと、要するに
「小木の桜の花が咲くのが遅かったのは、いつもより海水温が低いから」
と、言いたかったのであります。
同じ石川県でも金沢の桜はもう葉桜なのに能登ではこれから見頃というのも
南北に長い石川県の地形以外にもそういった因果関係が今年に関しては
あるようです。
まあ、いろいろ書きましたがやっとこちらの桜も見頃を迎えたので
何枚か撮ってみました。
撮影したときも相変わらず寒く(気温は7~8℃くらい)曇り空だったので
上手には撮れませんでした。
何枚か撮っているとやっと少し日が差してきたので慌ててシャッターを切りました
今回私的に一番のショットは、これでした・・・
正直、もう寒いのは結構。
小春日和を。
って、カレンダー的にはもう既に春本番なんですが・・・