小木港で見ることができる船の数々。
2011.05.11
能登の小木港は漁師町。石川県に9つある「地方港湾」の1つ。
ここでは小木港に出入りする船の一部を紹介します。
一番上の画像は近海向けの小型イカ釣り漁船。小木港は富山湾の豊かな漁場に面しており、小木港を母港とする近海の小型イカ釣り漁船は多数存在します。
近海底引き網漁船。この漁船はカネイシのお店前に停泊している船で、これまでもよくこのブログに登場しております。この船、漁期には深夜に出漁し、文字通り砂地の海底を網で曳いて底物と呼ばれる魚を獲ってきます。
138トン型遠洋中型イカ釣り漁船。小木港の基幹産業である「船凍イカ釣船」です。
この船は6月から12月の半年間を漁期とし、主に日本海全域を漁場とする船です。
今現在は休漁期のため、小木港にその姿を多く見ることができますが、6月の出漁からは漁模様にもよりますが、1航海あたり20日~1カ月程度の長い操業を半年間続けます。
巻き網船団の運搬船。巻き網漁とは、その名の通り網を2艘の船で展開し、その船どうしが展開した網を絞り、回遊する魚の群れをまさに一網打尽にする漁法で、網の展開する様から「巾着網」とも呼ばれています。この漁法を行う漁船は役割がはっきりしており、網船1隻、灯船2隻、そして写真の運搬船1~2隻で船団を組んで漁を行います。
276トン型遠洋大型イカ釣り漁船。小木で最も大きい漁船。この船は地球の裏側のペルー沖まで出漁し、アカイカと呼ばれる種類のイカを獲っています。この船は海洋資源の調査船としての役割も担っています。
因みに現在は漁業の衰退によってこのクラスの船は1隻になってしまいましたが、10数年前にはこれよりさらに大きい500トンクラスの大型イカ釣り漁船が小木港には存在していました。10年以上前に一度だけ500トンクラスのイカ釣り船が4隻小木港に停泊しているのを見たことがありますが、小木の港に4隻の500トンは迫力満点だったことを憶えています。
これらの漁船以外にも小木の港には実習船や遊覧船、海上保安庁の巡視艇など多くの船を見ることができるのは、小さい港ながら楽しみの一つです。
おまけ・・・
伴旗舟。年に1度だけ5月2日~3日の小木伴旗祭りのみ出現。登録隻数9隻、全長7.9メートル、高さ約25メートル。但し年に1度だけ御座船と連結して全長約200メートルに達する。乗船者には神様から始まって子供から年配者に至るまで多数乗船するが、大人の乗船者の半数近くが酒に酔っていると思われる・・・。
な~んて、最後は軽いジョークです・・・。