節分寒波の風景2012
2012.02.11
ここ2週間ほど日本列島を席巻した節分寒波。ここ能登半島小木港も例外になく寒い日が続きました。
このブログをアップした日が2012年の2月11日ということで暦の上では立春が過ぎているのですが、今年の冬は1月の後半から断続的に襲来する寒波にやられっぱなしという感がする日本列島であります。
特に日本海側は雪の影響が深刻で、その日本海沿岸の中央にある能登半島が寒くないわけがございません。このように久々にブログを書いてネタを探そうと思っても、テキストにすると必然的に「寒いネタ」しか思い浮かばないので、今回は節分寒波の間に撮った能登小木港周辺の、季節の画像を御紹介しましょう。
能登半島の東海岸にある小木港は、真冬に吹き荒れる北西の季節風に対してはちょうど風のあたらない立地条件になっているので、輪島など半島の西側から比べれば冬場の海は比較的穏やかであります。ただ、それは内浦側の内陸に面した海域に限ったことで、巨大な堤防の役目をしている能登半島から少しでも外海に出れば、大しけの日本海が広がります。
小木の九十九湾「奈古浦」に佇む船凍イカ釣り漁船。この季節船凍イカ釣り漁は休漁期のため、天然の良港である九十九湾に休漁期のイカ釣り漁船を見ることができます。
たまたま通りがかった「御舟崎」。ここは海がきれいで子供のころは夏によくここで泳いだものです。
御舟崎がわかるカネイシ近辺の地図はこちら。
小木港の沖を進む石川県の漁業調査船「白山丸」。通常、外海に出る際には港から真っ直ぐ沖に向かうというイメージがあるのですが、能登半島の富山湾側にある小木港から真っ直ぐ沖に向かって進み続けると、新潟県の糸魚川市あたりに突き当たってしまいます。なので、小木から外海に向かう船は港を出ると左側方向に進みだします。
ここで面白いデータをひとつ。
小木港から真っ直ぐ沖に向かって進み続けると、新潟県の糸魚川市あたりに突き当たってしまいますが、石川県能登半島の小木港から新潟県糸魚川市まで真っ直ぐ海上を直線で結ぶと何kmだと思いますか・・・?。何と60kmです。因みに私の車でナビを小木から新潟県糸魚川インターチェンジ付近にセットすると距離で260km、所要時間で3時間30分との予想が出ました。もし、巡航時速15ノット(時速約27.5km)の船に乗って小木港から真っ直ぐ進むと単純計算で約2時間15分位で着いてしまいます。
また、小木港から富山湾の対岸の最短の場所は富山県の黒部市で、ここまで車で行く場合には距離にして220km、所要時間は高速道路を使って3時間との予想が出ますが、小木港から海を直進して黒部に向かった場合の直線距離はたった45km。上記の船の速度条件では小木から1時間40分程度で到着してしまう計算になります。
因みに、以前小木港にも入港してきたことがある富山県伏木海上保安部に配備されている海上保安庁一の俊足と評される高速特殊警備船「のりくら」の最高速度は40ノット以上(時速74km以上)と噂されているため、もしこの船が海上の直線距離で60km離れた小木港に最高速度でやってくると、陸路では2時間45分くらいかかる道程を、わずか45分で到着する計算になります。
つまりは小木に住む場合、陸路よりも海路の利便の方がずっと良いことが裏付けられます。
・・・かなり話は脇道にそれてしまいましたが、最後に一枚。
名凛丸【Meirin Maru】岡田海運 JFE物流 499GT 1650DW 阪神内燃機工業 LA28G 1800ps
寒波による時化を回避するために小木港に入ってきました。実はこの船の船頭さんは小木の方です。
写真は回頭して小木港を出港する名凛丸。小木港は決して大きくない漁港のため、このクラスの船でも入港してくれば迫力満点であります。因みにこの船、船好きの私がいつもチェックしている「内航.com」にも紹介されています。紹介されているページはこちら。