宇出津港にフグ揚がり始める(その2)
2008.03.08
昨日海洋深層水で漬け込んだ宇出津で
水揚げされたフグを今日は干して仕上げます。
一晩海洋深層水で漬け込んだフグは身に程よく塩味が染み込みます。
加えて海洋深層水の特徴である「味に丸みを持たせる」効果で、
仕上がって調理する際には素材の風味を引き立ててくれます。
翌朝に海洋深層水に漬けてあったフグを「冷風乾燥機」の網に並べ、
冷風乾燥を行います。ここまで工程が進むと後は数時間乾燥作業を行った後、
容器に入れて真空包装をすれば完成であります。
(完成後は鮮度を保持するために冷凍にて保存します)
能登の荒海が育んだ「フグの一夜干し」、真冬を乗り越えたフグの身は
引き締まっております。お召し上がり方は解凍後、炙っていただければ
ほのかに塩味がついているので、そのままでもOKですが、
お好みによってポン酢などを少量付けていただいても美味しく召し上がれます。
日本酒をちびっと飲みながら七輪の炭火でこのフグを炙りながら想いを馳せれば、
目の前には晩冬の能登の情景が広がることでしょう。