北國新聞に掲載されました
2009.06.05
6月2日にカネイシが北國新聞社から取材を受けた内容が
本日の北國新聞朝刊に掲載されました。
「加越能、食と風土」のタイトルで掲載された記事は、毎週金曜日に北陸の伝統食と、それに携わる人々の現状を取材した特集記事です。
今回のカネイシの取材では以前小木港が鮭鱒船団の基地であった頃から珍重されてきた「筋子」をよく食す習慣から、伝統食品のおかれている現状と今後が掲載されました。
今回の取材でも書かれていますが、カネイシで作られているのは「先祖代々受け継がれてきた味覚」でありますが、その受け継がれてきた味覚を新しい世代(つまりは若い子供たちですね)が受け入れてもらえるかというのは、正直未知数な部分が多いのが現状であります。
ただ、「いしり」にしても「サバの糠漬け」にしても、素材としては素晴らしい美味しさを秘めております。
この食材を、製造する側として若い世代にも受け入れてもらえる努力が必要であることを再確認できた取材でありました。
ただ、記事の内容を補足させていただきますと
「筋子」は無くなってはいません…
私が消える危機にあると申したのは「日本海筋子」です
鱒子を洋上で捕獲してくる船団は、これまで大別して2種類ありました
以前ブログにも書きましたが小木をはじめとする奥能登富山湾側では鱒子でも粒の小さくて身がこりっと固いモノが重宝されるのですが、この小さな粒の筋子を獲ってきたのは早い時期から出漁する「日本海鱒船団」(略して日本海フネ)だったのですが、この船団が今年から出漁を見合わせたため、これまでカネイシで販売してきた日本海筋子が無くなると言う意味で、その後から操業を開始する「中部鮭鱒船団」はこれまでどおり操業するため、こちらからの筋子は引き続き市場に出回ります。
但し、房も粒も大きいモノになってしまいます。
記事の内容を読まれて語弊があるかもしれませんが、私はそのような意味合いで取材にお答えしました。
もし、今回の記事を読まれる方がおりましたら、筋子に関してはそのようにご理解頂ければ幸いです。