地域医療研修の紹介誌に掲載
2010.08.02
地域医療において重要な役割をなす公立病院の
研修制度を紹介する冊子にカネイシが掲載されました。
地方、特に能登半島、なかでも私が住む能登町をはじめとする
奥能登地域においては、医療の選択肢は極めて限定されます。
そんな過疎地における重要な医療拠点は、各地に点在する公立の総合病院です。
わが能登町においても「公立宇出津総合病院」が地域医療において重要な役割を
担っております。
そんな地域にとって欠かせない公立病院の研修を紹介する冊子に
縁あって私が掲載されました。
内容的には宇出津総合病院がある能登町に暮らす「人」として
私自身の能登町での暮らしぶりや、カネイシとしての取組みなどを交えて
能登の魅力を語らさせて頂きました。
実際に、私自身も宇出津総合病院には御世話になっていますが
(具体的には恥ずかしくて言えませんが、御世話になっています・・・)
前にも述べたように、医療の選択肢が限られるこの地域においては
公立病院の役割は極めて重要であります。
公の場でこのようなことを語ることは極力控えておりますが、
都市部への人口一極集中に少子高齢化が加わり、能登、特に奥能登地域では
深刻な過疎化が進んでいます。
私は能登に戻って15年ほど経ちますが、たった15年間の間に
目に見えて人口が減少しております。
それは私たちの子供の時の同級生の数と、今の子供たち一学年あたりの
児童数を比べれば一目瞭然であります。
そのような急激な人口減少が地域経済に与えるダメージは計り知れず
半島という地理的なハンディも加わり、地域経済は縮小の一途です。
確かに、今の日本は先進国の中においてもダントツの債務を抱えていて
それを克服するために経済の「構造改革」を推進しており
それが「合理化」や「ムダ」という形で、地方が叩かれることもありますが、
同じ日本人で、同じ税金を払って生活をしているのですから
必要最低限の公共のサービスは享受される権利は有していると思います。
たまに東京へ仕事で出かけたりするのですが、物質的な充実度は
能登とは比べ物になりません。(逆に言えば能登に、何も無さ過ぎるのですが・・・)
でも、このまま首都圏や地方でいえば中核市などに人口が集中して
人がいる地域と人がいない地域との差が拡大していったら、日本はどうなってしまうのだろう
と・・・
この能登に住んで15年経った今、振り返ってみて思います。
これは、住んでみないと分からないことです。
だから、この能登の素晴らしい自然や風土も、肌で感じないと分かりませんね。
この記事をエントリーした今は夏真っ盛り。
能登の魅力が溢れる季節です。
皆さん・・・
能登に来てください。